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濫觴
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らんしやう
ふりがな文庫
“
濫觴
(
らんしやう
)” の例文
中にも矢毒は原始人類にとりて必要
欠
(
か
)
くべからざるものであり、又人間を毒殺するてふことの
濫觴
(
らんしやう
)
とも見られぬでもない。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
西洋演劇研究の書今は多く出でたれど、その
濫觴
(
らんしやう
)
をなせしものは永井徹が著したる各国演劇史の一巻ならん。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
貿易の
濫觴
(
らんしやう
)
は海賊なり、と云はれてゐるが、当時の日本に具眼の武将政治家があつて、この八幡船隊の活動に、統制と指揮とを与へたならば、日本の勢力は数百年前に
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
精神界の改革は、軽蔑せられ、迫害せられ、殺されたる少数者の手に因りて
濫觴
(
らんしやう
)
せり。
信仰個条なかるべからず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
友人
(
いうじん
)
嘿斎翁
(
ぼくさいをう
)
曰
(
いはく
)
、(堀の内の人、宮治兵衛)花水祝ひといふ事は
淡路宮
(
あはぢのみや
)
瑞井
(
みづゐ
)
の
井中
(
ゐちゆう
)
に
多遅花
(
たちばな
)
の
落
(
おち
)
たる
祥
(
さち
)
ありし事の日本紀に見えたるに
濫觴
(
らんしやう
)
して、花水の
号
(
がう
)
こゝに
起立
(
おこれる
)
にやといはれき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
落語
(
らくご
)
の
濫觴
(
らんしやう
)
は、
昔時
(
むかし
)
狂歌師
(
きやうかし
)
が
狂歌
(
きやうか
)
の
開
(
ひらき
)
の
時
(
とき
)
に、
互
(
たがひ
)
に手を
束
(
つか
)
ねてツクネンと
考込
(
かんがへこ
)
んで
居
(
を
)
つては
気
(
き
)
が
屈
(
くつ
)
します、
乃
(
そこ
)
で
其合間
(
そのあひま
)
に世の中の
雑談
(
ざつだん
)
を
互
(
たがひ
)
に語り
合
(
あ
)
うて、一
時
(
じ
)
の
鬱
(
うつ
)
を
遣
(
や
)
つたのが
濫觴
(
はじまり
)
でござります。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これが、京都に止ること二十日ばかりで分裂し、
芹沢
(
せりざは
)
、近藤等十三人が清河に反き、宿舎八木源之丞の邸前へ「壬生村浪士屯所」の看板を出したのが、所謂新撰組の
濫觴
(
らんしやう
)
である。
大衆維新史読本:07 池田屋襲撃
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
濫
常用漢字
中学
部首:⽔
18画
觴
漢検1級
部首:⾓
18画
“濫”で始まる語句
濫
濫用
濫費
濫造
濫僧
濫発
濫僧供
濫伐
濫読
濫行