“起立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちあが50.0%
おこれる12.5%
きりつ12.5%
たちあ12.5%
たちいで12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学士がそのコップの中へ鳥か鼠を入れると直ぐに死ぬという話をすると、それを聞いた生徒の一人がすっくと起立たちあがった。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
友人いうじん嘿斎翁ぼくさいをういはく、(堀の内の人、宮治兵衛)花水祝ひといふ事は淡路宮あはぢのみや瑞井みづゐ井中ゐちゆう多遅花たちばなおちたるさちありし事の日本紀に見えたるに濫觴らんしやうして、花水のがうこゝに起立おこれるにやといはれき。
殆んど直覺的に、私はその骨つぽい輪郭りんくわくを識別した。二分の後に、全生徒が、先生たちも一緒に、起立きりつした時には、私はもう誰のお出を皆がお迎へしたかを確かめるために見上げる必要はなかつた。
ふさは『下宿屋』が出たので沈黙だまつしまつた。銀之助は急に起立たちあがつて。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
目科は夫を詰らぬ事と言い無理に余をさえぎらんとす、余はむッとばかりにいきどおりしかども目科は眼にて余を叱り、二言と返させずして匆々そこ/\倉子に分れを告げ、余を引摺ひきずらぬばかりにして此家を起立たちいでたり。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)