“きりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
規律41.7%
切詰16.7%
斬付12.5%
切付8.3%
切附4.2%
斬附4.2%
気凛4.2%
紀律4.2%
起立4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
規律きりつが守られた。五分の後に、今までゴタ/\になつてゐた群が整然となり、バベルの塔のおしやべり(喧騷)が止んで比較的靜肅せいしゆくになつた。
切詰きりつめた予算だけしか有しておらぬことであるから、当人は人一倍困悶こんもんしたが、どうも病気には勝てぬことであるから、しばらく学事を抛擲ほうてきして心身の保養につとめるがいとの勧告に従って
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「目つぶしです。目つぶしを仕入れて、それを叩きつけてから斬付きりつける手筈でしたが、矢張いけませんでした。長四郎があべこべに眼を潰されて了いました」
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
しも短気な男なら切付きりつけて来たかも知れないから。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これにぞ、気を得て、返す刀、列位の黒道人くろどうじん切附きりつけると、がさりと葉尖はさきから崩れて来て、蚊帳を畳んだように落ちる。同時に前へ壁をいて、すっくと立つ青仙人を、腰車にって落す。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくてもいまいかりは解けず、お村の後手うしろでくゝりたる縄のはし承塵なげしくぐらせ、天井より釣下つりさげて、一太刀斬附きりつくれば、お村ははツと我に返りて
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そんな事を言はずに自分もちつ気凛きりつとするが可い、帯の下へ時計の垂下ぶらさがつてゐるなどは威厳を損じるぢやないか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
第三十二条 本章ニ掲ケタル条規じょうきハ陸海軍ノ法令又ハ紀律きりつ牴触ていしょくセサルモノニ限リ軍人ニ準行じゅんこう
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
殆んど直覺的に、私はその骨つぽい輪郭りんくわくを識別した。二分の後に、全生徒が、先生たちも一緒に、起立きりつした時には、私はもう誰のお出を皆がお迎へしたかを確かめるために見上げる必要はなかつた。