規律きりつ)” の例文
本艦ほんかん一令いちれいした推進螺旋スクルーなみつて進航しんかうはじめた。規律きりつたゞしき軍艦ぐんかん甲板かんぱん、かゝる活劇さわぎあひだでもけつしてその態度たいどみだやうことはない。
規律きりつが守られた。五分の後に、今までゴタ/\になつてゐた群が整然となり、バベルの塔のおしやべり(喧騷)が止んで比較的靜肅せいしゆくになつた。
ゴルドンはこのことを一同に相談すると、だれしも異議いぎのあるべきはずがない。一同は喜びにあふれて、その他のいろいろな規律きりつをきめた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
なぜなら、毎朝まいあさ、また毎晩まいばん、あちらのむらから、規律きりつただしくつ、ときかねが、ほがらかにきこえてきたからであります。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さてこのときわたしははじめて、かれがどういうふうにして、仲間なかま規律きりつを立てているかということを知った。
答『無論むろんそれが規則きそくじゃ。修行しゅぎょうんだ、たか竜神りゅうじんとなれば、けっしてこの規律きりつそむくようなことはせぬ。しかしなが霊格れいかくひく竜神りゅうじんあいだにはそうのみもわれぬふしがある……。』
規律きりつみだすことは出来できません、いけません!』とニキタはさとすような調子ちょうし
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
往來傍わうらいばたにはまたきしのぞむで、はてしなく組違くみちがへた材木ざいもくならべてあるが、二十三十づゝ、目形めなりに、井筒形ゐづつがたに、規律きりつたゞしく、一定いつていした距離きよりいて、何處どこまでもつゞいてる、あひだを、井筒ゐづつ彼方かなた
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
法律ほうりつにも警察けいさつ規律きりつにもそむかないかぎりかえって警察から保護ほごを受けなければならないはずだと考えた。
勿論もちろんふね嚴然げんぜんたる規律きりつのあることたれつてる、たとへ霹靂へきれき天空てんくうくだけやうとも、數萬すうまん魔神まじんが一海上かいじやう現出あらはれやうとも、船員せんゐんならぬもの船員せんゐん職權しよくけんおかして
富士男はひじょうにおどろいて百方辞退じたいしたが規律きりつなればいたしかたがなかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
このりこうなとりは、どのいえが、朝早あさはやきて、けるか、またどのいえには、どんな性質せいしつひとんでいるか、また、このいえは、規律きりつただしいかどうかということを、よくぬいていました。
南方物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
規律きりつみだこと出來できません、けません!』とニキタはさとすやうな調子てうし
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わたしが仲間なかまの間に規律きりつたもとうとすれば、つみおかしたものはばっせられなければならない。それをしなかったら、つぎの村へ行って、今度はドルスが同じ事をするであろう。