“辞退”のいろいろな読み方と例文
旧字:辭退
読み方割合
じたい80.0%
いな10.0%
じぎ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とよ何分なにぶんよろしくと頼んでおたき引止ひきとめるのを辞退じたいしていへを出た。春の夕陽ゆふひは赤々と吾妻橋あづまばしむかうに傾いて、花見帰りの混雑を一層引立ひきたてゝ見せる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
このお嬢さんにこの眼で凝と見すえられたら、それがどんなに危険な恐しい命令であったとしても、到底私には辞退いなめないかも知れない。考えてみるとちょっと恐しいような気もする。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「おや、生意気。……お辞退じぎをすることを覚えたのかい。……まあ、ちょっと、待っていなさい」
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)