有仰おツしや)” の例文
「風早さん、何んですな。」と若い職員は、窓を離れて、煖爐ストーブの方へ歩寄りながら、「近頃は例の、貴方の血のかてだとか有仰おツしやつた林檎りんごあがらんやうですな。」
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
うござんすかい、わたし無理むりにおたづまをします、あなたはうしてもおはなしなさいませぬ、それ是非ぜひにとまをしましてもつて有仰おツしやらないやうにきツねんれてきますよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)