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有仰
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おっしゃ
ふりがな文庫
“
有仰
(
おっしゃ
)” の例文
妾
(
わたし
)
もこの郷の女香具師の一人、いいえ貴郎様は
発足
(
た
)
たせませぬ! 無理にお発足ちと
有仰
(
おっしゃ
)
るなら、竹法螺吹いて止めるでござんしょう
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「あれ、そんなこと
有仰
(
おっしゃ
)
らないでさ。あのね、あのね、小親さんがお獅子を舞いますッて、ね、
可
(
い
)
いでしょう、さあ、いらっしゃい。」
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あ、エウゲニイ、フェオドロイチの
有仰
(
おっしゃ
)
るには、
本院
(
ほんいん
)
の
薬局
(
やっきょく
)
が
狭隘
(
せまい
)
ので、これを
別室
(
べっしつ
)
の一つに
移転
(
うつ
)
してはどうかと
云
(
い
)
うのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「それじゃ堪忍してあげますから、今度は
秘
(
かく
)
さないで
有仰
(
おっしゃ
)
いよ。あのね、坊ちゃんは毎晩いらっしゃいますが、何が
第一
(
いっち
)
お気に入ったの。」
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
可能
(
できる
)
どころではございません。すぐにも運転させましょう……それが必要だと
有仰
(
おっしゃ
)
るなら」警視総監が斯う云った。
物凄き人喰い花の怪
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
、
時
(
とき
)
が
来
(
く
)
れば
監獄
(
かんごく
)
や、
瘋癲病院
(
ふうてんびょういん
)
は
廃
(
はい
)
されて、
正義
(
せいぎ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
有仰
(
おっしゃ
)
る
通
(
とお
)
り
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めるでしょう、しかし
生活
(
せいかつ
)
の
実際
(
じっさい
)
がそれで
変
(
かわ
)
るものではありません。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「これはこれは何を
有仰
(
おっしゃ
)
るやら、
聚楽第
(
じゅらくだい
)
のお侍でありながら、聚楽第の掟をご存知ないそうな。この密房は男禁制、開けることではござりませぬよ」
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
『では
私
(
わたくし
)
などは
徒
(
いたずら
)
に
苦
(
くるし
)
み、
不満
(
ふまん
)
を
鳴
(
なら
)
し、
人間
(
にんげん
)
の
卑劣
(
ひれつ
)
に
驚
(
おどろ
)
いたりばかりしていますから、
白痴
(
はくち
)
だと
有仰
(
おっしゃ
)
るのでしょう。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「いえ、お召なんでございます。
四十物町
(
あえものちょう
)
のお邸から、用があるッて、そう
有仰
(
おっしゃ
)
るのでございますから。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……勿論あなたの
有仰
(
おっしゃ
)
る通り学問の力は偉大です。世界の秘密を或る程度まで解剖することが出来ますからね。
沙漠の歌:スタンレー探検日記
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「あれ、また、乱暴なことを
有仰
(
おっしゃ
)
います。」と
微笑
(
ほほえ
)
みながら、道は
馴々
(
なれなれ
)
しく
窘
(
たしな
)
めるがごとくに言った。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御前もあのように
有仰
(
おっしゃ
)
ります。遠慮は禁物でござります。……鈴木様、小宮山様、さあさあお過しなさりませ。
赤格子九郎右衛門の娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お嬢様が御褒美をお賭けなすったのを、旦那様がお聞遊ばすと、もっての外だ、間違いに怪我でもさせたらどうする、
外
(
ほか
)
の内の者とは違うぞ、早く留めろと
有仰
(
おっしゃ
)
るの。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何にも
有仰
(
おっしゃ
)
って下さいますな。……もう逢ったのでございます。……逢ったも同じなのでございます……」
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
... 苦痛であり損だという処から、障らぬ神に祟無し、このイキキで説を建てなかったんだと、
屹度
(
きっと
)
こんなように
有仰
(
おっしゃ
)
り
度
(
た
)
いのでしょう」問「それに相違ありません」答
大衆文芸問答
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何んてまあ立派な探偵さんでしょう? 警察の方や他の刑事達が、これが犯人に相違無いと、決めて了ったあの方を、一人違うと首を振られて私にこのように
有仰
(
おっしゃ
)
られた。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「それでたくさんのいろいろの人が、そのお方の所に伺って、お教えを乞うたと
有仰
(
おっしゃ
)
るのね?」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
男の
意志
(
こころ
)
、それが欲しゅうござりますと、
有仰
(
おっしゃ
)
ることでござりましょうよ。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ああ解りました。では何んですね、食物が
欲
(
ほし
)
いって
有仰
(
おっしゃ
)
るのね?」
人間製造
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「私を待たれたと
有仰
(
おっしゃ
)
ると、何か御用でもあるのでしょうか?」
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
総仕舞いにして、誰もあげるなと
有仰
(
おっしゃ
)
って……
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ハイカラに
有仰
(
おっしゃ
)
いよ、倶楽部かってね」
人を呪わば
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「お爺さんのお名前、何て
有仰
(
おっしゃ
)
るの?」
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「まアお殿様、何を
有仰
(
おっしゃ
)
ります」
赤格子九郎右衛門の娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「今更らしく何を
有仰
(
おっしゃ
)
る」
赤格子九郎右衛門の娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“有”で始まる語句
有
有難
有無
有様
有之
有頂天
有耶無耶
有明
有名
有体