“聚楽第”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅらくだい83.3%
じゆらくだい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聚楽第じゅらくだい行幸で、天下の群雄を膝下しっか叩頭こうとうさせて気をよくして居た時でも、秀吉の頭を去らなかったのは此の関東経営であろう。
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「これはこれは何を有仰おっしゃるやら、聚楽第じゅらくだいのお侍でありながら、聚楽第の掟をご存知ないそうな。この密房は男禁制、開けることではござりませぬよ」
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
秀吉は、聚楽第じゆらくだいの造営や大仏殿の建立、大坂、伏見の築城、朝鮮出兵と、華美はで好きに任せて莫大な費用を使つたやうに見えてゐて、少しも金には困らなかつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
しかし、皇室に対する態度では、秀吉が一番よい。聚楽第じゆらくだい後陽成ごやうぜい天皇の行幸を迎へ奉つたことは、どんなに皇室の貴むべきかを当時の天下に知らしめたか分らない。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)