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有仰
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おつしや
ふりがな文庫
“
有仰
(
おつしや
)” の例文
「
貴方
(
あなた
)
は、
何
(
な
)
んかてえと
家
(
うち
)
が淋しい淋しいツて
有仰
(
おつしや
)
いますけれども、そりや家に病身の人がゐりや、
自然
(
しぜん
)
陰氣
(
いんき
)
になりもしますわ。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
あ、エウゲニイ、フエオドロヰチの
有仰
(
おつしや
)
るには、
本院
(
ほんゐん
)
の
藥局
(
やくきよく
)
が
狹隘
(
せまい
)
ので、
之
(
これ
)
を
別室
(
べつしつ
)
の一つに
移轉
(
うつ
)
しては
奈何
(
どう
)
かと
云
(
い
)
ふのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
先
(
まづ
)
かう云ふ考でこの商売に入つたのでありますから、実を申せば、貴方の貸して遣らうと
有仰
(
おつしや
)
る資本は欲いが、人間の貴方には用が無いのです
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(お
召
(
めし
)
は
恁
(
か
)
うやつて
置
(
お
)
きませう、さあお
背
(
せな
)
を、あれさ、じつとして。お
嬢様
(
ぢやうさま
)
と
有仰
(
おつしや
)
つて
下
(
くだ
)
さいましたお
礼
(
れい
)
に、
叔母
(
をば
)
さんが
世話
(
せわ
)
を
焼
(
や
)
くのでござんす、お
人
(
ひと
)
の
悪
(
わる
)
い、)といつて
片袖
(
かたそで
)
を
前歯
(
まへば
)
で
引上
(
ひきあ
)
げ
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「それぢや、これからもう、家が淋しいの
冷
(
ひやゝか
)
だのと
有仰
(
おつしや
)
らないで下さいまし。無能力な動物に何も出來やう筈がございませんわ。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
「
可
(
よ
)
うございますから取つて置いて下さい。その代り誰にもお見せなさらないやうに、
阿父様
(
おとつさま
)
にも
阿母様
(
おつかさま
)
にも誰にも
有仰
(
おつしや
)
らないやうに、ねえ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
成程
(
なるほど
)
、
時
(
とき
)
が
來
(
く
)
れば
監獄
(
かんごく
)
や、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
は
廢
(
はい
)
されて、
正義
(
せいぎ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
有仰
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
り
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めるでせう、
然
(
しか
)
し
生活
(
せいくわつ
)
の
實際
(
じつさい
)
が
其
(
そ
)
れで
變
(
かは
)
るものではありません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
然
(
さ
)
う
有仰
(
おつしや
)
れば、女だツて
仍且
(
やつぱり
)
然
(
さ
)
うでございませうよ。出來る事なら
獨
(
ひとり
)
でゐた方が幾ら
氣樂
(
きらく
)
だか知れやしません。」と
冷
(
ひやゝか
)
にいふ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「まづその
御意
(
おつもり
)
でお熱いところをお
一盞
(
ひとつ
)
。
不満家
(
むづかしや
)
の
貴方
(
あなた
)
が一寸好いと
有仰
(
おつしや
)
る位では、
余程
(
よつぽど
)
尤物
(
まれもの
)
と思はなければなりません。全く
寡
(
すくな
)
うございます」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『では
私
(
わたくし
)
などは
徒
(
いたづら
)
に
苦
(
くるし
)
み、
不滿
(
ふまん
)
を
鳴
(
なら
)
し、
人間
(
にんげん
)
の
卑劣
(
ひれつ
)
に
驚
(
おどろ
)
いたり
計
(
ばか
)
りしてゐますから、
白癡
(
はくち
)
だと
有仰
(
おつしや
)
るのでせう。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「其様な勝手なことを
有仰
(
おつしや
)
ツたツて可けないわ。そりや何うせお
邸
(
やしき
)
にゐらツしやるやうなことは無いんですからね。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“有”で始まる語句
有
有難
有無
有様
有之
有頂天
有耶無耶
有明
有名
有体