“仍且”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やはり50.0%
やつぱり16.7%
なほかつ16.7%
やツぱり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂敷に包んだ玉菜一個を、お定は大事相に胸に抱いて、仍且やはり郷里くにの事を思ひながら主家に歸つた。勝手口から入ると、奧樣が見えぬ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
有仰おつしやれば、女だツて仍且やつぱりうでございませうよ。出來る事ならひとりでゐた方が幾ら氣樂きらくだか知れやしません。」とひやゝかにいふ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そして、嘘だと思はれない範圍で、歩合ぶあひを誤魔化して報告する。此學校でも、田邊校長からして多少その祕傳をやつてゐるのだが、それでさへ仍且なほかつ尻から四番目だと言はれる。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
でも此様こんはずでは無かツたがと、躍起やつきとなツて、とこまでツてる、我慢がまんで行ツて見る。仍且やツぱり駄目だめだ。てん調子てうしが出て來ない。揚句あげく草臥くたびれて了ツて、悲観ひくわん嘆息ためいきだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)