“こけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コケ
語句割合
73.9%
白痴7.7%
蘚苔3.3%
虚仮2.6%
此処2.0%
1.5%
1.5%
1.3%
蘇苔0.9%
馬鹿0.7%
地衣0.7%
0.7%
呆痴0.4%
苔蘚0.4%
此家0.2%
地苔0.2%
此地0.2%
海苔0.2%
痴呆0.2%
0.2%
瞽家0.2%
緑苔0.2%
0.2%
阿呆0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶壁には千年のがむして、荒波のしぶきが花と散っている。そして信天翁の群が、しゃがれ声で鳴きながら、その上を飛んでいる。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
「親分、かう言つたわけだ。三輪の親分に白痴扱ひにされても腹は立たねえが、親分の事まで何とか言はれちや我慢がならねえ。それに——」
サルオガセがぶら下ったり、山葡萄んだり、自身針葉樹林の小模型とも見らるゝ、、さま/″\の蘚苔をふわりとうて居るのもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
総て虚仮といって飾る心で称える念仏では往生は出来ない。飾る心がなくして、真の心で申さねばならぬ。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やす さつきからも、おつ母さんと話したこツだるが、あんたしやが、そん気になれば、ずつと此処えをつたてちや、大丈夫、やつて行かるツとだるけんね。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
幸「鯉こくなどは此処へはいのが来る、信州から来るのは不良のがあるという……これは結構……ウム鯉のなどを引いたのア不思議で、鱗がとも無いねえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は堂を廻つてゐる高縁に蹲んでの上を眺めてゐた。足の裏に板の木目を氣持ちよく感じながら夜の來るのを待つた。山蟻が柱を傳つて登つて來た。
草の中 (旧字旧仮名) / 横光利一(著)
それを言うのも、実に、てれくさくて、かなわぬのだが、私はの一念で、そいつを究明しようと思う。男子一生の業として、足りる、と私は思っている。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
そして、その罰で、蘇苔みたいに皮膚の上に厚くなる垢のやうなものが、心の底にも重つ苦しくたまつて来るのであるが、普通なら耐へられないところを、無神経を装つて鈍感でゐる。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
「歌舞伎者の手だア馬鹿にするねえ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さし上げた腕の間から皆めいめいに上向の頭がみえる。海藻地衣がこの浮標垂下がつてゐる。東から吹く風に、この髮の毛がふくらんで、おのづと拍子をとつて波動してゐる。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
「またその身にまた檜榲い」というのは熔岩流の表面の峨々たる起伏の形容とも見られなくはない。「その長さ谿八谷八尾をわたりて」
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
世の中に骨折損というくれえ、呆痴な苦労はないからなあ
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨の日には、から雨滴れがボタボタ落ちて、苔蘚の生えた坊主の頭顱のような墓石は泣くように見られた。ここの和尚さんもやがてはこの中にはいるのだなどと清三は考えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
此処なへ来て芸妓ねえって皿小鉢をって暴れるので、仕方がねえから、用があって此家え来て居りやんしたが、見兼て仲へ這入った処が、胸倉アるから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はいうだろうと思って……知って居りやす、はもうも助からぬ、こんな事もあろうかと思ったから、私は此家え間違の出来さねえように頼みに来ただけれども、最早仕様がねえが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此地え来て渋川で一円に一升の仲間入をして居る峯松だ、大概にしやアがれ、馬鹿にするな
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この瓶の口栓はすでに腐っておる、そのうえ瓶の外にしている海苔は、決してこの近海に生ずる物ではない、南洋の海苔だ、南洋の海苔だ、このような海苔の生じているので見ても
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「それが、……赤斑もあれば、死顔は痴呆のよう。下痢したものは、米磨汁のようで、嘔吐たものは茶色をしております。どう見たって、虎列剌に違いねえので……」
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
亭主は五十恰好で、鼈甲つた馬鹿きな眼鏡けて、新聞みながら、だらけの唐金火鉢してゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「そなたのやうな生物しり。……。唐山にはかういふ故事がある。……。和漢の書を引て瞽家し。しつたぶりが一生のになつて……」
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
其間をトマムの剰水盆景千松島と云った様な緑苔って、流るゝとはなく唯硝子を張った様に光って居る。やがてに来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
今夜のおめでたを申さんとてこそやどはいでたれ、なにやつのしわざにや、あげの道きのふとはちがひてあしもとあしくしおきたれば、あやまちてたるがをもおしやぶりておち入たる也
肉眼で見える陣地や兵のうこきだけを以て戦をする阿呆があったら、たちまち敗けじゃ。——即ち将の采配は、十方無碍の活眼でとる、活眼とは、心の。……吉継まだ心の眼まではつぶれん
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木の根や岩角につまづいてつまろびつ、泥まぶれになつて這ひあるくそのざまは……。わはゝゝゝゝゝ。さりとてわれに取つては譜代の主君ぢや。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)