蘇苔こけ)” の例文
蘇苔こけ付きの石燈籠どうろうに灯がはいっていて、それがときおりまたたくのが見えた。油が少なくなったのであろう。
そして、その罰で、蘇苔こけみたいに皮膚の上に厚くなる垢のやうなものが、心の底にも重つ苦しくたまつて来るのであるが、普通なら耐へられないところを、無神経を装つて鈍感でゐる。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
そのあとにははやくも青々あおあおとした蘇苔こけ隙間すきまなくしてるのでした。
太陽の蘇苔こけや青空の鼻涕はなを呉れる