トップ
>
斗
>
ばか
ふりがな文庫
“
斗
(
ばか
)” の例文
もし此儘で置ては
徒
(
た
)
だ後世を誤る
斗
(
ばか
)
りと思ふから聞ひた儘を筆記して、土陽新聞の余白を借り、諸君の一
粲
(
さい
)
を煩す事にしました
千里駒後日譚
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
と毒づいてあったので、剛毅な善兵衛も色を失った、消印を見ると三十
哩
(
マイル
)
斗
(
ばか
)
り隔た□□市から速達便で郵送されたことが判った。
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
始終子供に
斗
(
ばか
)
り
掛
(
かか
)
っていれば生活が出来ないから、
拠無
(
よんどころな
)
くこの
児
(
こ
)
を
寐
(
ね
)
かしつけ、
泣
(
ない
)
たらこれを与えてくれと、おもゆを
拵
(
こしら
)
えて隣家の女房に頼み
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
千万遍繰返して申込んだ所で、要するに蛙の面へ水を掛ける様なもので、
行
(
や
)
れば
行
(
や
)
る程癪に触る
斗
(
ばか
)
りだ。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
ただそこここと見廻している
斗
(
ばか
)
りでしたが、「モット側へおより」と徳蔵おじにいわれて、オジオジしながら二タ足三足、奥さまの
御寝
(
おやすみ
)
なってるほうへ
寄
(
より
)
ますと
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
夫
(
そ
)
れが
爲
(
た
)
めに
大邊
(
たいへん
)
危險
(
きけん
)
が
有
(
あ
)
るとの
事
(
こと
)
ですが、
私
(
わたくし
)
が
田舍
(
いなか
)
に
居
(
お
)
りまする
時分
(
じぶん
)
、
之
(
これ
)
れに
就
(
つい
)
て
實見
(
じつけん
)
した
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
りますから、
夫
(
そ
)
れをば
申
(
まう
)
し
上
(
あ
)
げ
樣
(
よう
)
と
存
(
ぞん
)
じます、
夫
(
そ
)
れは二
歳
(
さい
)
斗
(
ばか
)
りの
子供
(
こども
)
が
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
御内端
(
おうちば
)
すぎてのお
物思
(
ものおも
)
ひくよ/\
斗
(
ばか
)
り
遊
(
あそ
)
ばせばこそ
昨日今日
(
きのふけふ
)
は
御顏色
(
おいろ
)
もわるし
御病
(
おわづら
)
ひでも
遊
(
あそ
)
ばしたら
御兩親
(
をふたかた
)
さまは
更
(
さら
)
なる
事
(
こと
)
なり
申
(
まを
)
すも
慮外
(
りよぐわい
)
ながら
妹
(
いもと
)
と
思
(
おもふ
)
ぞとての御
慈愛
(
じあい
)
に
身
(
み
)
は
姉上
(
あねうへ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
金三円
斗
(
ばか
)
りもあれば破産の不幸にも至るまいという書状から
推
(
お
)
しても、
杖
(
つえ
)
とも頼む男兄弟の、たよりにならなかったことがしれ、かえって妹たちの方が苦しいなかからその急を救った。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
黄金丸は
饑渇
(
うえ
)
に疲れて、勇気日頃に劣れども、また
尋常
(
なみなみ
)
の犬にあらぬに、
彼方
(
かなた
)
もなかなかこれに劣らず、互ひに
挑闘
(
いどみたたか
)
ふさま、彼の
花和尚
(
かおしょう
)
が
赤松林
(
せきしょうりん
)
に、
九紋竜
(
くもんりゅう
)
と争ひけるも、かくやと思ふ
斗
(
ばか
)
りなり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
又、明日は千葉へ、常州より無念流の試合
斗
(
ばか
)
り
手紙:003 安政五年七月頃 坂本乙女あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
十一才の誕生の日には母の
免
(
ゆる
)
しを得て一日学校を休み、例の通り少し
斗
(
ばか
)
りの
祝
(
いはひ
)
をして
貰
(
も
)
らい
升
(
まし
)
た。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
◎
京都
(
きょうと
)
の某壮士或る事件を頼まれ、
神戸
(
こうべ
)
へ赴き三日
斗
(
ばか
)
りで、帰る
積
(
つも
)
りのところが十日もかかり、その上に示談金が取れず、
貯
(
たくわ
)
えの旅費は
支
(
つか
)
いきり、帰りの汽車賃にも
差支
(
さしつか
)
え
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
然
(
し
)
かはあれども
御使者
(
おししや
)
歸路
(
きろ
)
につき
給
(
たま
)
ひし
後
(
のち
)
、
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
しての
詞
(
ことば
)
今
(
いま
)
も
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
し、
御身
(
おんみ
)
は
竹村
(
たけむら
)
を
床
(
ゆか
)
しと
覺
(
おぼ
)
すか、
緑
(
みどり
)
どのとやら
慕
(
した
)
はしく
思
(
おも
)
ひ
給
(
たま
)
ふか、さらばいか
斗
(
ばか
)
り
雪三
(
せつざう
)
憎
(
にく
)
しと
覺
(
おぼ
)
すなるべし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まじめで静かだったもんだから、近処のものがあたりまえの子供のあどけなく可愛ところがないといい/\しましたが、どうしたものか奥さまは僕を可愛やとおっしゃらぬ
斗
(
ばか
)
りに
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
◎先年
伊勢
(
いせ
)
の
津
(
つ
)
へ赴き、二週間
斗
(
ばか
)
り滞在した事があった、
或
(
ある
)
夜友人に招かれて、
贄崎
(
にえさき
)
の
寿楼
(
ことぶきろう
)
で一酌を催し、
是非
(
ぜひ
)
泊れと
云
(
いっ
)
たが、少し都合が
有
(
あっ
)
て、同所を辞したのは午前一時頃である
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
“斗”の解説
斗(と)とは、尺貫法における体積(容積)の単位。
10升が1斗、10斗が1石となる。日本では、明治時代に1升=約1.8039リットルと定められたので、1斗=約18.039リットルとなる。
(出典:Wikipedia)
斗
常用漢字
中学
部首:⽃
4画
“斗”を含む語句
漏斗
筋斗
翻筋斗
漏斗形
飜筋斗
斗筲
五斗
抽斗
熨斗
四斗樽
先斗町
熨斗目麻裃
墨斗
斗出
飜斗
斗賀野
斗満
斗南
意富斗能地
火斗
...