“昨日今日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きのふけふ50.0%
きのうきょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月末にいたれば目にもとまるほどに昨日今日きのふけふと雪の丈け低くなり、もはや雪もふるまじと雪かこひもこゝかしこ取のけ、家のほとりにはなどの雪をもほりすつるに
御内端おうちばすぎてのお物思ものおもひくよ/\ばかあそばせばこそ昨日今日きのふけふ御顏色おいろもわるし御病おわづらひでもあそばしたら御兩親をふたかたさまはさらなることなりまをすも慮外りよぐわいながらいもとおもふぞとての御慈愛じあい姉上あねうへ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この寒い所をやっとの思いで斬り抜けた昨日今日きのうきょう、寒い所から、寒いものが追っけて来る。今まではただ忘れればよかった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「うむ。」とそっなく言ったが、清岡は君江の遣瀬なげな様子に気がつくと、その瞬間どうしたのか、昨日今日きのうきょうあらたに得た恋人と別れるような、何とも知れぬ残り惜しい心持になった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)