“今日限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうかぎ33.3%
こんにちかぎり33.3%
きょうぎ16.7%
こんにちかぎ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バキチ、きさまもだめなやつだ、よくよくだめなやつなんだ。もう少し見所みどころがあると思ったのに牛につっかかれたくらいで職務しょくむわすれてげるなんてもう今日限きょうかぎ免官めんかんだ。すぐふくをぬげ。
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今日限こんにちかぎり互に棄てて別れるに就いては、僕も一箇ひとつ聞きたい事が有る。それは君の今の身の上だが、どうしたのかね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
戊辰ぼしん正月、鳥羽伏見の戦で、幕軍が敗れたという知らせが、初めて桑名藩に達したのは、今日限きょうぎりで松飾りが取れようという、七日の午後であった。
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
此地こゝには妓楼ぎろうがありますでな、とりの無いのもなものぢやといふ事でと、神酒みきばんするらしきがなにゆゑかあまたゝび顔撫かほなでながら、今日限こんにちかぎ此祠このほこらりましたぢや。これも六七年前。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)