“きょうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経木64.7%
協議11.8%
今日限5.9%
矜疑5.9%
競技5.9%
驕妓5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、うんと幅の広い経木きょうぎの帽子をかぶると、浴衣ゆかたに下駄をつっかけて、サナトリウムの門を抜け、ゆっくり、日蔭ひかげの多い生垣いけがきの道を海岸の方に歩いて行った。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
また、まる役人やくにんたちは、このままにててはおかれないので、こんどは、どういうようにしたらいいかということを協議きょうぎしたのであります。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
戊辰ぼしん正月、鳥羽伏見の戦で、幕軍が敗れたという知らせが、初めて桑名藩に達したのは、今日限きょうぎりで松飾りが取れようという、七日の午後であった。
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
けだし乱国を刑するの典にして、百世通行の道にあらざる也。朕がさきに改定せるところは、皇祖すでに命じて施行せしめたまえり。しかれども罪の矜疑きょうぎすべき者は、なおこれとどまらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あるときは、生徒せいとたちが、二組ふたくみかれて、競技きょうぎをしたことがあります。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところで恒川は、富裕な家庭のお坊つちやんで、私などから見ればずつと贅沢にしてゐたとは云へ、まだ角帽を頂いてゐる白面の一書生たる身を以て、此の一代の驕妓きょうぎの心をとらへたのである。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)