“戊辰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼしん86.7%
つちのえたつ13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戊辰ぼしんの変に初めて此路は軍事上に使用され、官軍と会津藩と此処ここで小競合のあった際、兵火の為に関門は焼失してしまった。
尾瀬の昔と今 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
明治元年すなわち戊辰ぼしんの越後戦争の際、人夫となって家を出で、軍隊に従って会津に至ったところが、会津は落城し、戦争はやんでしまった。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
承元じょうげん二年戊辰つちのえたつ。二月小。三日、癸卯みずのとう、晴、鶴岳宮つるがおかぐう御神楽みかぐら例の如し、将軍家御疱瘡ほうそうりて御出ぎょしゅつ無し、前大膳大夫さきのだいぜんのだいぶ広元朝臣ひろもとあそん御使として神拝す、又御台所みだいどころ御参宮。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今から七百六十年も前の都は、たとい王城の地といっても、今の人たちの想像以上に寂しいものであったらしい。ことにこの戊辰つちのえたつ久安きゅうあん四年には、禁裏に火のわざわいがあった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)