“妓楼”のいろいろな読み方と例文
旧字:妓樓
読み方割合
ぎろう91.4%
いえ2.9%
じょろや2.9%
クツワ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友達とのつきあいで、前の晩おそく京町の妓楼ぎろうにあがり、友達は居続けときめたが、彼は親方の気を兼ねて、一人だけさきに帰った。
そしてその妓楼いえを見届けると、自家うちへ帰ってひるまで寝た。彼が妓楼ぎろうというものに始めて上がったのはその夕であった。
「疲れるものかい、叔父さんは、昨夜ゆうべ、品川のお妓楼じょろやへ往ったのだい」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
京の島原・大阪の新町の妓楼クツワの家々にも、同様のことが見られ、その他地方々々の古い遊廓にも、其が古格を誇る家々の特徴、とせられてゐたやうである。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)