トップ
>
魅
>
ばか
ふりがな文庫
“
魅
(
ばか
)” の例文
これに
魅
(
ばか
)
されて、一つ出かけて行って巴里と世間話でもしてくるかな——ロメオ&ジュリエット——というわけで
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
餘り
其處
(
そこ
)
らが奇麗なので、自分は始、狐に
魅
(
ばか
)
されてゐるのでは無いかと思ツたけれども自分は、夢を見てゐるのでも無ければ
狐
(
きつね
)
に
魅
(
ばか
)
されてゐるのでも無い。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
眞晝間
(
まつぴるま
)
、
憑
(
つき
)
ものがしたか、
魅
(
ばか
)
されてでも
居
(
ゐ
)
るやうで、そのね、
鬱
(
ふさ
)
ぎ
込
(
こ
)
んだ
男
(
をとこ
)
なんざ、
少々
(
せう/\
)
氣味
(
きみ
)
が
惡
(
わる
)
かつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『芳一さん!——芳一さん!』下男達は声をかけた『貴方は何かに
魅
(
ばか
)
されているのだ!……芳一さん!』
耳無芳一の話
(新字新仮名)
/
小泉八雲
(著)
これは小千谷の下た町といふ所の
酒楼
(
しゆろう
)
に
居
(
を
)
る
酌採
(
しやくとり
)
の
哥妓
(
げいしや
)
どもなり、
岩居
(
がんきよ
)
朋友
(
はういう
)
と
計
(
はか
)
りて
竊
(
ひそか
)
に
此
(
こゝ
)
に
招
(
まねき
)
おきて
余
(
よ
)
に
興
(
きやう
)
させん
為
(
ため
)
とぞ。
渠
(
かれ
)
は狐にあらずして
岩居
(
がんきよ
)
に
魅
(
ばか
)
されたるなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
眉毛に
唾
(
つば
)
を塗ると毛が付き合うて、狐その数を読む能わず、したがって
魅
(
ばか
)
す事がならぬとあるを読んで大いに解り、〈人書を読まざればそれなお夜行のごとし〉と嘆じた。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
『あそこは、恰度鉄道が曲るやうになつて居るのでせう。あそこで毎歳人が死ぬのですよ。それで、あそこへ行けば狐が
魅
(
ばか
)
してレールの中へ引張り込むのだとよく云ひますよ』
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
何
(
なん
)
と魂消たなア、
汝
(
われ
)
がそんな心と知んなえで惣次郎が
大
(
でか
)
い金え使って、
家
(
うち
)
い連れて来て、真実な女と思って
魅
(
ばか
)
されたのが悔しいだ、そういう
畜生
(
ちきしょう
)
の様な心なら
只
(
たっ
)
た今出て
行
(
ゆ
)
けやい
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
当時この話遠近に伝わりて、人はみな「某は
狐
(
きつね
)
に
魅
(
ばか
)
されたり」と称せり。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
それも、これも、私が
魅
(
ばか
)
されたのかも知れない。間淵に、例の「魔道伝書」がありましょう。女房に相伝していないと言われますか——お聞きになれば分るんですが。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは小千谷の下た町といふ所の
酒楼
(
しゆろう
)
に
居
(
を
)
る
酌採
(
しやくとり
)
の
哥妓
(
げいしや
)
どもなり、
岩居
(
がんきよ
)
朋友
(
はういう
)
と
計
(
はか
)
りて
竊
(
ひそか
)
に
此
(
こゝ
)
に
招
(
まねき
)
おきて
余
(
よ
)
に
興
(
きやう
)
させん
為
(
ため
)
とぞ。
渠
(
かれ
)
は狐にあらずして
岩居
(
がんきよ
)
に
魅
(
ばか
)
されたるなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
頭
(
あたま
)
から狐に
魅
(
ばか
)
されたと思込むで了ツて、自分は氣を
確
(
たしか
)
に持ツた積で、ただ無茶苦茶に
歩
(
ある
)
いた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
芳一が何かに
魅
(
ばか
)
されていたのは確かなので、一同は芳一を
捕
(
つかま
)
え、その
身体
(
からだ
)
をもち上げて起たせ、力まかせに急いで寺へつれ帰った——そこで住職の命令で、芳一は濡れた著物を脱ぎ
耳無芳一の話
(新字新仮名)
/
小泉八雲
(著)
これは妖怪に
魅
(
ばか
)
されたか、あるいは自分はろくろ首の家におびきよせられたのだ。
ろくろ首
(新字新仮名)
/
小泉八雲
(著)
「
狐
(
きつね
)
に、
魅
(
ばか
)
されたのぢやないか。」
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「また出て、
魅
(
ばか
)
しくさるずらえ。」
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかしもし本当に
魅
(
ばか
)
されているのなら、この若者は叱るよりむしろ憐むべきものであった。それで無理に干渉がましき事をすれば却って害になると老人は思った。そこで足軽はやさしく答えた。
忠五郎のはなし
(新字新仮名)
/
小泉八雲
(著)
魅
常用漢字
中学
部首:⿁
15画
“魅”を含む語句
魅力
魑魅魍魎
魅入
魑魅
魅惑
妖魅
鬼魅
魔魅
魅惑的
嬌魅
山精木魅
魅込
魅縛
無鬼魅
魅魍
厭魅
魅了
魔魅跳梁
木魅
山魅
...