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眞晝間
ついて
曲ると、
眞晝間の
幕を
衝と
落した、
舞臺横手のやうな、ずらりと
店つきの
長い、
廣い
平屋が、
名代の
團子屋。
但し
御酒肴とも
油障子に
記してある。
眞晝間、
憑ものがしたか、
魅されてでも
居るやうで、そのね、
鬱ぎ
込んだ
男なんざ、
少々氣味が
惡かつた。
叱!
默つて/\と、
目くばせして、
衣紋坂より
土手に
出でしが、
幸ひ
神田の
伯父に
逢はず、
客待の
車と、
烈しい
人通の
眞晝間、
露店の
白い
西瓜、
埃だらけの
金鍔燒