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眞晝間
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まつぴるま
ついて
曲ると、
眞晝間の
幕を
衝と
落した、
舞臺横手のやうな、ずらりと
店つきの
長い、
廣い
平屋が、
名代の
團子屋。
但し
御酒肴とも
油障子に
記してある。
眞晝間、
憑ものがしたか、
魅されてでも
居るやうで、そのね、
鬱ぎ
込んだ
男なんざ、
少々氣味が
惡かつた。
叱!
默つて/\と、
目くばせして、
衣紋坂より
土手に
出でしが、
幸ひ
神田の
伯父に
逢はず、
客待の
車と、
烈しい
人通の
眞晝間、
露店の
白い
西瓜、
埃だらけの
金鍔燒
一月の
中に
身體がきれいに
成りました、
其の
翌日の
事だつたんです、お
仙人は
杖を
支いて、
幾壇も
壇を
下りて、
館を
少し
離れました、
攀上るほどな
巖の
上へ
連れて
行きました。
眞晝間の
事なんです。