“攀上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よじのぼ76.2%
よぢのぼ23.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の湯気の頼母たのもしいほど、山気さんきは寒く薄いはだとおしたのであつた。午下ひるさがりにふもとから攀上よじのぼつた時は、其の癖あせばんだくらゐだに……
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
少数の人はそこからまた新しい上り坂に取りつきあるいはさらに失脚して再び攀上よじのぼる見込のない深坑に落ちるのであろうが
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
がけや岩に攀上よぢのぼるとき、お六は決つて下から手を差伸べ、少し甘い調子で救ひを求めます。
からかさはぐる/\とだんにかゝる、ともなく攀上よぢのぼるに不思議ふしぎはない。こまやかないろだんつゝんで、くもせたやうにすら/\とすべらしげる。はやい、身軽みがるなのが、案山子かゝしなかにもあるにこそ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)