“よぢのぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
攀上71.4%
攀登28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで此方こつちが五人六人、十人と数が多くなると、屋根でも、樹でも、する/\と攀上よぢのぼつて、丸で猫ででもあるかのやうに、森と言はず、田と言はず、川と言はず、直ちにげて身を隠して了ふ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
一月ひとつきうち身體からだがきれいにりました、翌日あくるひことだつたんです、お仙人せんにんつゑいて、幾壇いくだんだんりて、やかたすこはなれました、攀上よぢのぼるほどないはうへれてきました。眞晝間まつぴるまことなんです。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なぜ露台なぞを攀登よぢのぼって来られたんです。しかも今夜の如きは、危険にも屈せず二度までも侵入していらした。此処に何か非常に重大な御用件がおありになるものと見えますな
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あいちやんはおもつてはるしたはう其煙突そのえんとつ蹴落けおとしました、しばらくするとちひさな動物どうぶつあいちやんにはなんだかわかりませんでした)が、其煙突そのえんとつなか攀登よぢのぼらうとしておときました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
硝子ガラスいてあきらかにそれがえてるので、あいちやんは一しん洋卓テーブルの一きやく攀登よぢのぼらうとしましたが滑々すべ/″\してゝ駄目だめでした。可哀相かあいさうあいちやんは、しまひにはため草臥くたびれて、すわんでしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)