“はんと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半途44.8%
版図41.4%
半戸3.4%
叛徒3.4%
攀登3.4%
版圖3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すで半途はんとにいたれば鳥の声をもきかず、ほとんど東西をべんじがたく道なきがごとし。案内者はよく知りてさきへすゝみ、山篠やまさゝをおしわけへいをさゝげてみちをしめす。
わしの国ロシアのカザリン女帝、不世出の英資をもって、版図はんとを拡め日本の地をさえうかがわんとして虎視眈々、蝦夷地えぞちに向かって手を延ばさんとす。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
兩人りやうにんすそところが、とこよこ一間いつけん三尺さんじやくはりだしの半戸はんとだな、した床張ゆかばり、突當つきあたりがガラスはきだしまどで、そこが裏山うらやまむかつたから、ちやうどそのまど
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
幾つかの陣門をすぎ、やがて叛徒はんとの本拠たる城門もそれで通った。村重はすぐ会った。会ったとき、官兵衛がすぐ読みとった相手方の印象は
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つなおろして岩角を攀登はんとし、千辛万苦つゐに井戸沢山脈の頂上てうじやういたる、頂上に一小窪あり、涓滴けんてきの水あつまりてながれをなす、衆はじめて蘇生そせいの想をなし、めしかしぐを得たり、はからざりき雲霧漸次にきた
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
露國ロコク政治上せいぢぜうたち世界せかい雄視ゆうしすといへどもその版圖はんと彊大きようだいにして軍備ぐんび充實じゆうじつせるだけに、民人みんじん幸福こうふくゆたかならず、貴族きぞく小民せうみんとのあいだ鐵柵てつさくもうけらるゝありて、おのづからに平等びようどう苦叫くけうする平民へいみんこゑおこ
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)