“よじのぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
攀登42.1%
攀上42.1%
7.9%
攀昇7.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちは水際みずぎわを廻って崖の方へ通ずる小径こみち攀登よじのぼって行くと、大木の根方ねがたじじいが一人腰をかけて釣道具に駄菓子やパンなどを売っている。
少数の人はそこからまた新しい上り坂に取りつきあるいはさらに失脚して再び攀上よじのぼる見込のない深坑に落ちるのであろうが
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼は社会の寵孫ちょうそんにあらず、彼が子弟もまたしかり。彼らはあたかも雪を踏んでアルプス嶺をよじのぼる旅客の如し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
血気の頃にはましらの如くする/\と攀昇よじのぼり候そのの幹には変りはなけれども、既に初老を過ぎ候身は、いつか手足思ひのまゝならず、二、三げん登り候処にて片足を滑らせ
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)