“午下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひるさが59.1%
ひるさ22.7%
ひるさがり13.6%
ひるすぎ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一つの面白い事実は、ふみ子の死んだという日のお午下ひるさがりに、岡安巳太郎が、ヒョックリとカフェのドアをおして入ってきたことだ。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今朝、野部のべを立った信玄の大兵は、天龍川をわたり大菩薩だいぼさつを経て、なおその行軍態勢をつづけながら、午下ひるさがりの頃、さいたにの前面へかかって来た。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし晴れ渡った日の午下ひるさがりの太陽に隈なく照り映えて、寒水の如く澄み切った晶冽な大気の中に水が滴るかと思われる位冴えに冴えた藍靛らんてんの肌をじっと見ていると
美ヶ原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
時雨しぐれそぼふる午下ひるすぎ火の乏しき西洋間の教授会議または編輯へんしゅう会議も唯々わけなくつらきもののうちに数へられぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)