“ひるさが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
午下68.4%
昼下15.8%
正午下15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の湯気の頼母たのもしいほど、山気さんきは寒く薄いはだとおしたのであつた。午下ひるさがりにふもとから攀上よじのぼつた時は、其の癖あせばんだくらゐだに……
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
秋の雨しとしとと降りそそぎて、虫の次第に消え行く郊外の佗住居わびずまいに、みつかれたる昼下ひるさがり、尋ねきたる友もなきまま、独りひそかに浮世絵取出とりいだして眺むれば、ああ
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
襟には水晶の数珠じゅずを掛け、口に法華経普門品ほけきょうふもんぼんを唱えながら馬に揺られたお銀の姿が、栄太と共に江戸町を引き廻された埃りっぽい日の正午下ひるさがり、八丁堀の合点長屋へ切れようとする角の海老床で