トップ
>
午下
>
ひるさ
ふりがな文庫
“
午下
(
ひるさ
)” の例文
今朝、
野部
(
のべ
)
を立った信玄の大兵は、天龍川をわたり
大菩薩
(
だいぼさつ
)
を経て、なおその行軍態勢をつづけながら、
午下
(
ひるさ
)
がりの頃、
犀
(
さい
)
ヶ
崖
(
たに
)
の前面へかかって来た。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
午下
(
ひるさ
)
がりの陽をあたまから浴びながら、秀吉以下の者たちは、伊吹の
裾
(
すそ
)
を馬けむりあげて降りて来た。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新田殿は、今日の
午下
(
ひるさ
)
がり頃大がかりな
筏組
(
いかだぐみ
)
を作らせ、両岸へ綱を張って、無二無三渡られたが、足利殿は、まだ川止め状態のまま、府中にお泊りらしい御様子、と。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
午下
(
ひるさ
)
がりの町は、白い秋風に
晒
(
さら
)
されてからんと乾燥していた。往来も稀で、一つ目の辻のほうへ、一人の中間者の後姿がてくてく歩いてゆくのが、ちょっと眼に止まったぐらいなものである。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして、翌日となるや、飲屋の店はまた、平日通りに店を開け、入口を
掃
(
は
)
き清めて、西門外の賑わいの中に、さりげないお
愛相
(
あいそ
)
ぶりを一ばい明るく、
午下
(
ひるさ
)
がりの陽ざしを待ちすましていたのである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“午下”の意味
《名詞》
午後。昼過ぎ。
(出典:Wiktionary)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“午”で始まる語句
午
午後
午飯
午前
午餐
午過
午睡
午頃
午砲
午食