“真昼間”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞晝間
読み方割合
まっぴるま82.5%
まつぴるま10.0%
まひるま7.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真昼間まっぴるま、向う側からそっすかして見ると、窓もふすま閉切しめきつて、空屋に等しい暗い中に、破風はふひまから
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「怪しいもんだぜ。真昼間まっぴるま、表を閉めて、女将さんが二階でグウグウ午睡ひるねをしている支那料理といったら大抵、相場はきまってるぜ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
真昼間まっぴるまなのに、長屋は、ひっそり閑と、静かだ。今日は、仕事は休みだが、どの家にも、誰もいない。鶏が、二三羽、餌をつついている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
それはガニマール探偵の行方不明と、ロンドンの真中まんなかで、しかも真昼間まっぴるまに起った誘拐事件、それは英国の名探偵ヘルロック・ショルムスの誘拐事件であった。
しかし「日の盛」を日中もしくは真昼間まっぴるまの意とすれば、この光景は一幅の画として通用する。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
それから一溜ひとたまりもなく裏崩うらくづれして、真昼間まつぴるまやま野原のばらを、一散いつさんに、や、くもかすみ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かぶの葉に濡れし投網とあみ真昼間まつぴるまひきずりて歩む男なりけり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
真昼間まつぴるまでごわせう
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
もし、へい、五体ごたい満足まんぞく彫刻物ほりものであつたらば、真昼間まつぴるま、お前様めえさまわしとが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
真昼間まつぴるま子どもつまづきしばらくは何の声だにせざりけるかも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜半よなかの怖さ淋しさというものより、真昼間まひるまの怖さ淋しさは一層物凄いものだという事をしみじみ感じたその時からであった。
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
娘は恐ろしければ一人炉にあたりすくみていたりしに、真昼間まひるまに戸を叩きてここを開けと呼ぶ者あり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
真昼間まひるまの空気騒がして鴎とぶ船つくり場の黒き屋根のへ
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)