“真昼中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まひるなか60.0%
まっぴるなか20.0%
まつぴるま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、夏もやがて近い真昼中まひるなか朗明ろうめいであって陰湿がない。どこかで石屋ののみの音がする、かッたるそうにきざんでいた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでなくッてさいこの風体なんですもの、懐手でぬッと入りゃ、真昼中まっぴるなかでもねえ先生、気の弱い田舎なんざ、一人勝手から抜出して総鎮守の角の交番へ届けに行こうというんでしょう。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
斯の真昼中まつぴるま、私達の鼻の先で行はれたことを写して、どうしてそれでう自分の気が咎めるだらう。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)