“瘋癲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうてん88.5%
きちがい3.8%
きちがひ3.8%
ばか3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若しも必ず是れありとせば、其者は必ず瘋癲ふうてんならん。瘋癲なれば之れを刑に處するに足らず。一種の檻に幽閉して可ならんのみ。
帝室論 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
又は変ぽうらいな手附きを為たりなど、よろずに瘋癲きちがいじみるまで喜びは喜んだが、しかしお勢の前ではいつも四角四面に喰いしばって猥褻みだりがましい挙動ふるまいはしない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
嬢様も好い加減に思切らせないと這般かういふ奴が瘋癲きちがひになるのだと思召して、其次来た時に断然きつぱりと、世間が煩さう厶いますから当分お尋ねはお断り申します
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
然し何うも、郡視学も郡視学ではありませんか? ××さんにそんな莫迦な事のあらう筈のない事は、いやしくも瘋癲ばか白痴きちがひでない限り、何人なにびとの目も一致するところです。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)