“瘋癲病”の読み方と例文
読み方割合
ふうてんびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「世のすべてだ。……されば、茶でももうよと申せば、老臣のそちまでが、はや瘋癲病ふうてんびょうとは助からぬことだわえ。……お、久子」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曰く「ジーメンス研究所誇大妄想班こだいもうそうはん報告書第一しゅう乃至ないし第五十八輯」、曰く「世界瘋癲病ふうてんびょう患者妄想要旨類聚もうそうようしるいじゅう」、曰く「新青年しんせいねん——金博士行蹟記ぎょうせきき」、曰く「夢に現れたる奇想集」等々
また瘋癲病ふうてんびょう者の文章をさほど心労して翫味がんみしたかと思うと恥ずかしくもあり、最後に狂人の作にこれほど感服する以上は自分も多少神経に異状がありはせぬかとの疑念もあるので、立腹と、慚愧ざんき
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)