“翫味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんみ78.9%
ぐわんみ21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕪村は読書を好み和漢の書何くれとなくあさりしも字句の間には眼もとめず、ただ大体の趣味を翫味がんみして満足したりしがごとし。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
真にいまだ先覚者の説を翫味がんみせずしてこれを誤解敷衍ふえんするあり、あるいはその反対の人あえて主唱者の意を酙酌しんしゃくせずしてこれを誤解弁駁するあり
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
而して文士の著作を翫味ぐわんみするもの、武士と平民との間にすべての現象を通じて顕著なる相違あることを、研究せざるべからず。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「これあ実際掘り出しものですぜ。」養嗣子はせつせと裂で拭いては、翫味ぐわんみしてゐた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)