“翫賞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんしょう60.0%
がんしよう20.0%
くわんしやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも今日と昔とでは啼きごえの聴き分け方や翫賞がんしょう法が幾分異なるらしいけれどもまず今日の例をもって話せばケッキョ、ケッキョ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
されば静に象徴詩を味ふ者は、自己の感興に応じて、詩人も未だ説き及ぼさざる言語道断の妙趣を翫賞がんしようし得可し。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
いうしてゐる以上は(又如何いかに高等な翫賞くわんしやう家でもこの誠実な感情を離れて翫賞の出来ないのは無論であるが)誰でも中佐があんな詩を作らずに黙つて閉塞船で死んでれたならと思ふだらう。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)