“外法頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げほうあたま80.0%
ゲホウガシラ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八坂の山中に光といえばこの細殿の燈台の灯だけであろうが、その灯は風にあおられながら泰文の異形の外法頭げほうあたまをしみじみと照していた。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
昔は多くは或る呪詛を施した動物の頭蓋骨や、時としては所謂外法頭げほうあたまの人の頭蓋骨を秘蔵して、それに祈って第三者に災いを与えるという思想の方が多かったものの様である。
さらに卜占ウラナイの呪術を行う者が、俗に外法頭ゲホウガシラと称する——福助のような頭をした者の髑髏を有していると、呪術が思うように行えるとて、これを所持していた話が沢山に残っている。
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)