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鼻柱
そこで
衆人の
心持は、せめて
畫でなりと
志村を
第一として、
岡本の
鼻柱を
挫いてやれといふ
積であつた。
自分はよく
此消息を
解して
居た。
並んだ二
台に、
頭からざつと
浴せて、
軒の
雨の
篠つくのが、
鬣を
敲いて、
轡頭を
高く
挙げた、二
頭の
馬の
鼻柱に
灌ぐ
風情だつたのも、
谷が
深い。
代助は斯んな話を聞く
度に、
勇ましいと云ふ気持よりも、まづ怖い方が先に
立つ。度胸を買つてやる前に、
腥ぐさい
臭が
鼻柱を抜ける様に
応へる。
“鼻柱”の意味
《名詞》
鼻の中のあなを左右に分ける部分。鼻中隔。
鼻筋を隆起させている軟骨。鼻梁。
うわべだけの元気。負けん気。鼻っ柱。はなっぱし。
(出典:Wiktionary)