“鼻柱”の読み方と例文
読み方割合
はなばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで衆人(みんな)の心持(こゝろもち)は、せめて畫(ゑ)でなりと志村(しむら)を第(だい)一として、岡本(をかもと)の鼻柱(はなばしら)を挫(くだ)いてやれといふ積(つもり)であつた。自分(じぶん)はよく此(この)消息(せうそく)を解(かい)して居(ゐ)た。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
並(なら)んだ二台(だい)に、頭(あたま)からざつと浴(あび)せて、軒(のき)の雨(あめ)の篠(しの)つくのが、鬣(たてがみ)を敲(たゝ)いて、轡頭(くつわづら)を高(たか)く挙(あ)げた、二頭(とう)の馬(うま)の鼻柱(はなばしら)に灌(そゝ)ぐ風情(ふぜい)だつたのも、谷(たに)が深(ふか)い。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
代助は斯んな話を聞く度(たび)に、勇(いさ)ましいと云ふ気持よりも、まづ怖い方が先に立(た)つ。度胸を買つてやる前に、腥(なま)ぐさい臭(にほひ)が鼻柱(はなばしら)を抜ける様に応(こた)へる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)