“下火”の読み方と例文
読み方割合
したび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあっ、大変じゃっ、見たか、聞いたか、たった今出た瓦版かわらばんじゃ、瓦版じゃ。大和五条の天誅組てんちゅうぐみが、下火したびと見えたら又しても乱が興った。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
社長の仏道発心ぶつどうほっしんは半年ばかり続いた。念仏は稍〻やや下火したびになったけれど、数珠は絶対に離さない。この分では永久かと思われた。
人生正会員 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
害がやや下火したびになるとほっとする傾きがあって、はたしてその結末までが、明らかになっているかどうかは心もとない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)