人生正会員じんせいせいかいいん
奥さんを失った社長は悉皆挫けてしまった。糟糠の妻だったから、大打撃だったに相違ないが、あのガムシャラな人が仏道に志したのだから驚く。会社へ来ていても、数珠を手放さない。瞑目唱名しながら、書類に判を捺すのだった。 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 …
作品に特徴的な語句
ちょ ととの そぞ ことな 彼方あっち 其方そっち 悉皆すっかり かたち かな きま さい 普請ぶしん 次第わけ 墨染すみぞ ころも あつ わし こうべ そむ にわ しょう たも 先方むこう 男鰥おとこやもめ 稍〻やや 瞑目めいもく つぶ 発心ほっしん しび 疫癘えきれい 突如いきなり 生殺なまごろ 猿臂えんぴ 熊谷くまがい 種々いろいろ かぶ にぶ 糟糠そうこう 郷里くに 道心どうしん とて 統率とうそつ さと いささ 若輩じゃくはい 荒行あらぎょう 蚕食さんしょく 融通ゆうずう 西行さいぎょう 勿怪もっけ ふと 大切だいじ 喪中もちゅう 唱名しょうみょう とな 含蓄がんちく 可笑おか 口授くじゅ 女将おかみ 割増わりまし 出家しゅっけ そば なら 余所よそ 下火したび 来世らいせ なお 従姉いとこ しょう 息女むすめ 息子むすこ 所為せい 抜擢ばってき くじ 下書したがき なぐ くすぐ 数珠じゅず とき 暮春ぼしゅん