“含蓄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんちく97.9%
ぐわんちく2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久吉の言葉は妙に含蓄がんちくがありますが、小判を一枚持つて居たからと言つて縛る譯にも行かず、平次は其儘隣の浪人の家へ行きました。
「近頃含蓄がんちくのある教えを承った。この後も、何かと指示を与えられよ。曹操も業を遂げたあかつきには必ず厚くお酬いするであろう」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
界隈かいわいの大地主としては、住居も調度も質素な方ですが、これが反つて老木屋の手堅さと、含蓄ぐわんちくの容易ならぬものを忍ばせるやうでもあり、何んとなく底光りのする暮し向きです。