“含漱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うがい66.7%
がんそう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その数日のあいだ、彼は絶え間なく、無花果を浸した牛乳で含漱うがいをしては、後でその無花果を食べてしまい、加密爾列カミツレの煎汁と樟脳の湿布を頬にあてていた。
一人が思い出したように立って、室の隅の水道栓のところで含漱うがいを始めた。社長は次の室へ去った。——
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
修善寺しゅぜんじに着いてからも咽喉のどはいっこう好くならなかった。医者から薬を貰ったり、東洋城のこしらえてくれた手製の含漱がんそうを用いたりなどして、からく日常の用を弁ずるだけの言葉を使ってすましていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)