含漱うがい)” の例文
その数日のあいだ、彼は絶え間なく、無花果を浸した牛乳で含漱うがいをしては、後でその無花果を食べてしまい、加密爾列カミツレの煎汁と樟脳の湿布を頬にあてていた。
一人が思い出したように立って、室の隅の水道栓のところで含漱うがいを始めた。社長は次の室へ去った。——
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)