“がんちく”の漢字の書き方と例文
語句割合
含蓄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という句はむしろ実況であるが、何だか殺気があって含蓄がんちくが足りなくて、口に浮かんだ時からすでに変な心持がした。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それはおかしさとかなしさと、あたたかさが同時にこみあげてくるような、そしてもっと含蓄がんちくのあることばであった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
流暢りゅうちょうさの代りに、絶対に人に疑をいだかせぬ重厚さを備え、諧謔かいぎゃくの代りに、含蓄がんちくに富む譬喩ひゆつその弁は、何人なんぴとといえども逆らうことの出来ぬものだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)