“抜擢”のいろいろな読み方と例文
旧字:拔擢
読み方割合
ばってき97.1%
ばつてき2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は何故なにゆえにお稲荷さんが、特に女中をしていたお梅さんを抜擢ばってきしたかということまで、神慮に立ち入って究めることはあえてしない。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抜擢ばってきされて秘書になったのが普通なら出世の糸口でしょうが、僕の場合はその好いが悪いのです。考えて見ると、勉強をし過ぎました。
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
給仕は成長おほきくなるに連れて、ぐん/\出世をした。タフト氏が大統領をしてゐた頃、この給仕を大蔵省の秘書に抜擢ばつてきしようとしたが、給仕はかぶりをふつて承知しなかつた。