“抜手”のいろいろな読み方と例文
旧字:拔手
読み方割合
ぬきて45.5%
ぬきで36.4%
ぬくて18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行く手に浮寝うきねしていた白い鳥の群が羽ばたいて立った。勇み立って列の中で抜手ぬきてを切る生徒があると貝原が大声で怒鳴どなった。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
向岸むこうぎしへ急ぎますと、勇助は泳ぎを知らんどころでは有りません至って上手で、抜手ぬきでを切って泳ぎながら
あまりの気味悪さに覚えず腰なる一刀を抜手ぬくても見せずに切放すと二つの首はもろくも空中に舞飛んでまりの如くにころころと種彦の足許に転落ころげおちる。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)