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抜手
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ぬきて
ふりがな文庫
“
抜手
(
ぬきて
)” の例文
旧字:
拔手
行く手に
浮寝
(
うきね
)
していた白い鳥の群が羽ばたいて立った。勇み立って列の中で
抜手
(
ぬきて
)
を切る生徒があると貝原が大声で
怒鳴
(
どな
)
った。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
おみおつけの海に
抜手
(
ぬきて
)
を切るべく、お米の御飯の山を
跋渉
(
ばっしょう
)
すべく、はたまたお醤油の滝に
浴
(
ゆあ
)
みすべく——。
踊る地平線:03 黄と白の群像
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
抜手
(
ぬきて
)
を切って行く若者の頭も段々小さくなりまして、妹との
距
(
へだ
)
たりが見る見る近よって行きました。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
彼は志津子が速度をゆるめた隙に、
抜手
(
ぬきて
)
を切って近寄って来ると、並んで泳ぎながら
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さんさんと海に
抜手
(
ぬきて
)
を切る男しまし目に見え昼はふかしも
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“抜”で始まる語句
抜
抜刀
抜擢
抜身
抜足
抜萃
抜目
抜出
抜衣紋
抜打