“抜足”の読み方と例文
旧字:拔足
読み方割合
ぬきあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はて、不思議だと思いながら、抜足ぬきあしをしてそっけて行くと、不意に赤児の泣声が聞えた。よくると、其奴そいつが赤児を抱えていたのだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と止せばいのに早四郎はお竹の寝床の中で息をこらして居りました。しばらつとそっ抜足ぬきあしをして廊下をみしり/\と来る者があります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あ、不愍ふびんな……」と外にいた弦之丞、助けてやる工夫くふうはないかと、綱倉の戸へ抜足ぬきあしさしてゆくとまた、それに添ってよれてゆく一つの影。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)