“浮寝”の読み方と例文
読み方割合
うきね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行く手に浮寝うきねしていた白い鳥の群が羽ばたいて立った。勇み立って列の中で抜手ぬきてを切る生徒があると貝原が大声で怒鳴どなった。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
で、ささやかな舟世帯は、三ごうの川や掘割を縫って出没し、夜は、人目の立たぬ芦の中に、浮寝うきねの鳥と同じ夢を結んでいた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのしずかな草山につつまれた入江に海のはてからわたってきておのずからなる舟の形にむつみあう浮寝うきね鴛鴦おし
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)