“抜目”の読み方と例文
旧字:拔目
読み方割合
ぬけめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロセツの申出はついにおこなわれざりしかども、彼が日本人に信ぜられたるその信用しんようを利用して利をはかるに抜目ぬけめなかりしはおよそこのたぐいなり。
それが慣習となって、その効果が一面抜目ぬけめがなく如才のない性格を彼に附与した。それがために時としては狡猾こうかつとさえ思われた。
イヨー、中々よく抜目ぬけめはないな。貴様にやつたつてやくにはたたないが、どうも仕方がない、誕生日のお祝ひにやるとしやうよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)