“ぬきで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
抜手66.7%
16.7%
抽出16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は浅い水を頭の上まではねかして相当の深さの所まで来て、そこから先生を目標めじるし抜手ぬきでを切った。すると先生は昨日と違って、一種の弧線こせんえがいて、妙な方向から岸の方へ帰り始めた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
薄衣は咽喉までかかっていたが、その薄衣からぬきでたところの、顔の表情というものは、形容しがたく艶麗であった。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つてべい。方角はうがく北東きたひがしやりだけ見当けんたうに、辰巳たつみあたつて、綿わたつゝんだ、あれ/\天守てんしゆもり枝下えださがりに、みねえる、みづえる、またみねえてみづまがる、またひとみね抽出ぬきでる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)