“ぬきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
40.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて三河三奉行の一人、佛高力ほとけかうりきと呼ばれた河内守清長の曾孫で、島原の亂後、ぬきんでて鎭撫ちんぶの大任を命ぜられ、三萬七千石の大祿を食みましたが
病がようよえて衣をえる場合であろう。その恢復に向う力に対して、土をぬきんずる笋の勢を持って来たのである。現在それほど元気になったというわけではない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
何方付どつちつかずに真中まんなかつて、煮え切らずに前進する事は容易であつた。けれども、いまかれは、不断ふだんの彼とはおもむきを異にしてゐた。再び半身を埒外らつぐわいぬきんでて、余人と握手するのは既におそかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)